社会のあり方

いまだに、何らかの原因によって障害を抱えることとなってしまった人のための取り組み、いわば法制は完全には整っているとは言いがたい状況です。そして、私たち市民の側にも、そういった人たちを完全に受け入れるような意識や体制が完全にあるわけではないというのもまた事実です。

本来社会というものは、そういった人たちでも安心して暮らせるような、何不自由なく生活をおくれるような社会であるべきです。これからの将来のことはまだ分かりませんが、私達は今、そういった意識を改善していくことならできます。そういった人たちがより暮らしやすいような、環境づくりに貢献するのです。それと同時に、私達は今この時間にも、自分たちがその後遺障害を、自分たちの不注意によって負う可能性があるということを意識するべきです。本来は不注意であった、と済まされるかもしれないものが、私達の生活を一変するかもしれないのです。

誰もがそういった状況を回避したいと思っていますから、できるだけの安全確保に努める必要があるのです。
社会は私達一人ひとりのはたらきによって構成されています。その一人一人の中に、障害を持った人もいます。そういった人が全て公平であるような、そんな体制が築かれることを願います。

全身にわたる症状

さて、後遺障害には等級があり、いくつもの基準によってその等級が判断されるという点を取り上げました。では、実際の後遺障害には、具体的にどのような種類があるのでしょうか。さきほど取り上げた『視力』に関しても、それが事故に起因するものである場合、後遺障害として認められる場合があります。また、それ以上の症状…いわゆる片目(両目)の失明に関しても、事故に起因するものであれば後遺障害として認められます。

そのほかにも、事故による歩行障害、または手足そのものの部分を損失したこと、これらも後遺障害として認められます。または精神的な疾患もそこに含まれる場合があります。これらの障害(症状)は、いわゆる『症状が固定』された段階での症状が等級として認められますが、ただし症状が悪化することもあり得ます。

注意すべき点として、後遺障害は、その事故時には発生していないと思われたものの、あとから後遺障害が発生している、と判明することがあります。ですから、どんな場合においても、事故後はすみやかに病院での診察を受けることが得策です。
これには加害者側からの保証などの事項も含まれていますので、そういった点を注意しながら、今から知識を取り入れておくことは重要です。

後遺障害の等級について

さて、まずは後遺障害がどのような症状であるか、という点について取り上げます。『後遺』とあるように、それはいわば私達が擦り傷をどこかに負って、きちんと消毒していればそれが自然と治癒していくような、そのようなものではありません。例えば、私達の「視力」は一度衰えてしまうと、それが自然に回復するということは通常ありません。

もちろん強制は出来ますが、完全に元の状態に戻すということは難しいでしょう。また、私達の脳は一度損傷を負ってしまうと再生されません。片方の脳が片方の脳の働きを補てんするということはありますが、再生することは通常ありません。それと同様、交通事故によって負った損傷が、いわば障害消えない傷、または症状として残ることがある、それが後遺障害です。

後遺障害は、その症状の種類、または重さによって、いくつかの等級に分類されます。後遺障害によって、生活そのものに介護が必要となった場合、それは要介護における1~2級に分類されます。また、常時介護を必要とはしないけれど、それ以外の症状を負ってしまった場合においては、1~14級の介護度が設定されます。これは、事故の補償や保険金などの扱いにおいてとても重要です。

後遺障害を知ることの大切さ

社会では一般的な常識であるのに、なかなか私達の生活にまでは情報がつたわってこないこと…それはたくさんあります。世の中ではそれが一般的にはなっているものの、私達の側が「知ろう」としなければ、問題が解決されないこと、そしていくつもの問題点が浮き彫りにならない事、ということが沢山あります。私達が自分で「知ろう」としなければ、はっきりしないこと…それもたくさんある、と言えます。その一つが、『後遺障害』に関する点です。皆さんは「後遺障害」というものが、どのようなものであるかをご存知でしょうか。

『後遺症』という言葉なら良く聞いたことがある…という方はおられると思いますが、確かに『後遺症』と『後遺障害』はほぼ同じ意味であると考えてもらって構いません。ただし、いわゆる『後遺障害』は、車の運転時に発生する交通事故を原因とした場合に適用されることが多い言葉です。ですから、良く勘違いもされやすい『後遺障害』に関してですが、それが一体どのような事柄を含んでいるのか、という点についてまだまだ知らない方も多いと思います。

では、実際に後遺障害とは、どのような症状をきたすものなのでしょうか。また、後遺障害を背負ってしまった際の、何か国からのサポートのようなものはあるのでしょうか。交通事故の賠償の際、後遺障害と認められているならば、賠償金に関してどのような変化があるのでしょうか。そういったまだ広く知られていないような点を取り上げます。